サンデーまいにちおやぢ隊が行く-その1(2011.12.29-30)

飲んだく連、雲取山を歩く

 飲んだく連有志による年末恒例の雲取山(2,017m)トレッキングに、2011年も懲りずに参加した。昨年参加した7人のうち2人が都合で辞退したため、5人(H、N、S、T、Y)による山行となった。
  雪が少なく、また天候にも恵まれたため、初日は昨年より3時間ほど早く雲取山荘に着いた。昨年が各駅停車だったのに対し、今回は特急か急行電車に乗った感じで淡々と到着し、山荘での忘年会を十分に楽しむことができた。

霧藻ヶ峰から望む奥秩父の山々

12月29日(三峯神社登山口〜雲取山荘まで、約5時間)

 行程は、昨年と同じく西武秩父線秩父駅からバスを利用し、午前10時半に三峯神社登山口を出発した。見晴らしの良い霧藻ヶ峰には正午過ぎに到着。ここでおでんを温め、昼食を取るとともにガソリン(ビール)を補給した。
  小休止後、幾つかの尾根を越えて白岩山頂(1,921m)着。ベンチで一休みしていると、3頭の鹿が現れた。餌が欲しいのか、かなり人馴れしているようで、20、30m先からわれわれの様子をうかがっていた。ベンチ脇には「餌を与えないように」の注意書きがあり、鹿の期待に応えるわけにはいかなかった。望遠レンズで写真だけを撮るうち鹿も諦めたのか、しばらくしてから山中へと消えて行った。

白岩山頂に現れた鹿

 その後、だらだらとした山道を下り、芋木ドッケを経て大ダワから女坂を上り、山荘には午後3時半に着いた。早めにチェックインを済ませ、各人が持ち寄った酒や肴を材料にいつもの通り、明るいうちから申し訳ない気持ち(?)で、同6時の夕食時まで大忘年会を開いた。

白岩山を少し下ると雲取山が見え始めた
富士山をバックに記念の1枚

 

同30日(雲取山荘〜山頂〜鴨沢バス停、約4時間30分)

 午前4時半ごろ起床。誰かさんのいびきで睡眠不足のメンバーもいたが、早々に朝食と小用を済ませ、午前6時10分ごろ出発。所々アイスバーンとなった山道に注意しながら慎重に上ること、30分弱で山頂に着いた。
  ご来光にはまだ時間があり、記念写真を撮るために他の山行グループと交代で、お互いのカメラのシャッターを押し合った。このところ山ガールがブームとかで、昨年に比べ(○×茜子さんに似た)かなり多くのギャルが、それなりの格好で来ていた。やはり若い女性がいると冬枯れの山も華やぎ、おじさんグループの気分もなぜか高揚してくるから不思議だ。
  零下約10度Cの中で待つこと約10分。東の空がゆっくりと茜色に染まり始め、ご来光が昇ってきた。今年は、東北大震災や福島第1原発事故などがあり、各人とも複雑な心境で来年の平穏・無事を祈った。

雲取山から望むご来光

 その後、右手に富士山を遠望しながら、一路鴨沢のバス停を目指した。下るにしたがい、ゴールイン後のビールを楽しみにスピードアップしたためか、バス停には昨年より1時間ほど早めに到着。しかし、残念なことに昨年あったお店は廃業しており、ビールにありつけず肩透かしを食ってしまった。  
 バスでJR青梅線奥多摩駅に到着後は、年に1回のなじみ(?)の食堂で打ち上げを行い、ほろ酔い気分でそれぞれ帰路に着いた。

富士山を右手に見ながら鴨沢バス停への道を下る。富士山は登る山ではなく、見る山だと感じる

(2012.01.03記、文責=Y)

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