シンゾーさんからのおたより-その33-上

2007.4 
ちゃり船旅の巻-上

 ついにというかやっと念願のちゃり船旅の時となった。こういう旅ができるのはぼくのようなヒマ人か学生しかいませんね。京都から来た加藤さんと嘉数さん、それに沖縄の加藤さん。高雄から一週間、チャリで上がってきて偶然基隆で一緒になりました。3月13日午後10時基隆港を出航し、那覇へ向かう。船にはめっちゃ弱いのですが、このクルーズフェリーは排水量が一万トンですからまったくモンダイありません。航路は618km。速度22ノット(約毎時40キロ)で那覇まで15.5時間。二等船室は雑魚寝か、とあきらめていたのですが、2段ベッドで6人部屋。バス、シャワーがついていてなかなか快適です。値段は15,600円。まずは乾杯。

3人と李さん(右から2番目*)
(*
ぼくのテニス仲間、元オリンピック体操選手)

クルーズフェリー飛龍の"とも"
同"へさき"

船室の3人


 那覇で入国検査をしてぼくはまたこの船で石垣島までいきます。那覇からはセルジュというフランス人と同じ部屋になったおかげで石黒さん、塩沢さんとも知り合いになった。旅は道づれというわけで彼らとは次の竹富島まで同道することになりました。セルジュはパリで旅行ガイドをやっていて、簡単な日本語ならわかる。与那国島に魅せられ、これが2度目。彼が見せてくれた海底写真の岩の人工的な形は遺跡なのか、はたまた自然のなせる業なのか。日本のマチュピチュだーとセルジュが言うとった。船上では時間があるもんだから、がんがんメートルがあがりましたね。フランスへぜひ来い。うちへ泊めてやる。いつ来るか、と迫る。そして沖縄へ行ったら勝連城がいいとも。午後7時に那覇を出航した船はまだ真っ暗な朝5時45分石垣島に着いた。

  石垣島は離島へいく船の中継地となっていて観光客が多い。また定年組も多く移ってきて沖縄とならんで人口が増えている。建設ラッシュで至る所でクレーンが稼動しており一説によるとバブル状態かも。最北端の平久保崎まで行きましたが、海が美しいのはあとで行く宮古島の方だ。船底が透明になっているグラスボートに乗るとサンゴや熱帯魚が見える。ダイバーでなくともこの光景は感激もの。ゴーヤはだめだと石黒さんが言うもんだから、パパイヤチャンプルーを注文したが、意外にうまかった。

左からセルジュ、石黒さん
塩沢さんと
ハマクマノミ
サンゴとブダイ
シャコ貝(大きいものは数十センチにもなる)


 翌日3月16日船で10分の竹富島(たけとみ)に行く。石垣島には石垣はないが、竹富島にはある。島の人口はただいま361人。水牛車に乗り集落をゆっくり回る。このユックリズムがいい。

タンディガータンディー
郵便局
集落
水牛車


 
17日宮古島へ移動。この島は開発が遅れているが故に自然が残っている。ダイバーによると宮古の海が一番美しいという。宮古島が美しいのは、さんご礁が隆起して出来た島で山も川もないことだ。太陽の光線の具合でコバルトブルーの海が微妙に変化する。観光ポスターでみた東平安名崎(ひがしへんなざき)の素晴らしい景色と夕日を皆様に届けようと思ったが、4日間いても残念なことにいい天気に恵まれなかった。この島には、宮古島と池間島を結んでいる池間大橋(1425m)と来間島間の来間大橋(1690m)がある。沖縄開発庁というところは基地対策だけかと思ったが、こういうこともしていたんだ。採算はもとから望めない。だから国がやる。もちろんタダ。宮古島の人は日本の高速道路はすべてタダと思っていませんか。この次は6キロ離れた伊良部島にも橋をかけることがもう決まっているんだとサ。この伊良部島には全日空の訓練飛行場がある。比嘉の宿にはぼくのほかは一組の夫婦だけだったが、夏はマリンスポーツでいっぱいになるらしい。あのパパイヤチャンプルーをまた食べたいという欲求が沸いてくる。安くて量が多いのが宮古の売り物でしょうか。食べきれない位の量があって、うまい。おまけにコーヒーもついて500円也。もう感激ですよ。

着陸前
:池間大橋(向こう側が池間島)
砂山ビーチ
東平安名崎
比嘉の宿にて
宮古上布

GALLERY
オオゴマダラ
シロオビアゲハ
リュウキュウアサギマダラ
リュウキュウミスジ

つづく →(「ちゃり船の旅-下」へ)

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