Dubai report from Sinzo-8

2009.1 

 サラム・アレイコム

 こちらの事務所には日本の新聞は来ないし、NHKワールドも面白くないので、唯一のニュース源はBBCです。北京オリンピックの頃はロシアのジョージア(グルジア)への侵攻が連日大きく報道されました。そして今はイスラエルのガザ攻撃。現地の特派員から生々しい映像が送られてきます。アラビア語を共通言語とし、アッラーを神に戴くイスラム諸国はすべて同胞です。イスラエルのガザ攻撃でアラブ首長国連邦(UAE)では新年の行事はとりやめとなり、かわりにガザへの支援として1200戸のプレハブ住居の提供が決定されました。
 そもそもパレスチナ問題はユダヤ教徒がこの地に強引に入植し、イスラエルという国家を建設したことに起因すると見ています。アラブ諸国から見ると、イスラエルを支持しているアメリカは嫌われることはあっても好かれることはありません。パレスチナが今のように貧困でイスラエルとの戦闘状態が続くかぎり、テロはなくならないのではと思います。世界の指導者が英知を働かせる時です。
 1月11日、車両の運転訓練が始まりました。このトレーニングは将来のトレーナーを育てるトレーニングです。でも訓練を受ける生徒が集まらず、直前まですったもんだがありました。車両はもともと自動運転ですから、運転席というものはありません。車両の製造は近畿車輛ですが、運転および保守の訓練はイギリスのアトキンス・レールに業務委託しています。アトキンスはさすがにこの道のプロです。何百ページにも及ぶ訓練用のドキュメントの作成もさることながら、巧みなコミュニケーションやトレーニング技術。学ぶことの多かった一週間でした。彼らは日本の指差し、発声確認による運転方法を大阪で体験し高く評価していました。イギリスでこれを導入したところ事故が減ったということです。ちなみにこの運転方法を英語で“Commentary Driving”と言っていました。果たしてドバイでこれが根付くか。

トレーナー
トレーナー(左からRob, Steve)
保守基地
保守基地にて
車両
本線上の車両
運転訓練
運転訓練中
コンソール
オペレーター・コンソール
対向車
対向車
軌道
軌道
軌道
車両
車両の全景

 昨年12月オマーンとの国境が近いところにある観光地?ハッタへ行きました。ヘリティッジ・ヴィレッジには昔の生活の跡が保存されていますが、その他は特になにかがあるわけではありません。ここは厳しい気候で草木が一本も生えていないごつごつした山肌にかこまれた高地ですが、オアシスがあるところに集落ができた。今はUAEという国に収まっていますが、一昔前、祖父の代はベドウィン間で激しい戦いがあったという。

景色
途中の景色
デザート
デザート・サファリ
デザート
デザート・サファリ
湖
山と雨が降ったあとの湖
緑
地下水があるところには緑が
とりで
蝋人形
ろう人形だが臨場感がある
住居跡
住居跡
住居跡
住居跡
店
道路わきの店
店
道路わきの店

マ・サラマ
2009年1月

P.S. 1月16日、ドバイマラソンが開催されました。朝早くタクシーを飛ばしてあのヤシの形をした島の近くまで行ってみました。あいにく雨で珍しく肌寒い日でした。注目のエチオピアのギブレシラシエ(Haile Gebraselassie)選手は自己世界記録の2時間3分59秒より90秒遅かった。賞金は25万米ドル。もし、自己記録を塗り替えるとボーナスとして100万米ドルが貰えるはずだった。

(C) 2009 Shinzo

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