SUNDAY MAINICHI-9

2012.4 
四国八十八ヵ所巡礼の旅 -1 (2011.3/3〜28) 
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みなさま こんばんは。 ぼくは今週土曜日(3月3日)から四国八十八ヶ所巡礼の旅にでます。 一度の人生長いようで短い。 気力と体力があるうちに実行することにしました。

旅人:
去年バルカン半島を一緒に訪ねたKさんとぼくの2人 日程: 21日間で八十八ヵ所を自転車で訪ねる。総走行距離1400キロ弱。

旅のアドバイザー:
テニス仲間のTさん。松山出身の68歳の超元気おじさん。これまで3回歩いて回っている。これからも3年に一度遍路に行く予定とか。

徳島の熱心なサポーター:
Tさん(元大学教授)とIさん(元日亜化学工場長)

広報担当:
毎度お世話のなっているデジタル・ボックスのNさん

遠隔地の応援隊:
ぼくのそばを我慢してうまいと言ってくれる広島のFさんとその仲間。だからぼくは言うんだ。「ぼくのそばはつながっていない時もあるが、人はつながっているんだ」。Fさんは今アメリカで鉄道建設の仕事に携わっているKさんへもぼくのブログを読めと連絡したというから驚いたなー、もう。

<2月27日(月)>

3月3日19:30有明埠頭フェリーターミナルから東九フェリの「おーしゃんうえすと」に乗り込み徳島へ。総トン数11,500トン。この船は北九州へ行くのですが、週5便も出ています。
 2等船中では雑魚寝。卒業記念に九州にわたり、そこから茅ヶ崎まで自転車で走るという学生のNさんがいた。就職先は地元の茅ヶ崎市役所。役人になることに抵抗もあったらしいが、民間では出来ないことが必ずあるはず。住民の目線でがんばってください。とりあえず3人で乾杯したのでした。
 徳島はあいにく雨でしたが、津田港へ着くと親友のTさんが迎えにきてくれている。ながらくご無沙汰していましたが、大学を定年退職したあと、徳島県工業技術センターで活躍中。聞くところによると、情けないことに、徳島県は糖尿病では日本でワーストワンだと。歩かんし、野菜を食べんのが最大の原因だと。ところが、いままで医学部との研究の成果で名産のスダチにこの糖尿病を抑える成分があることがわかってきた。これまで捨てていたすだちの搾りかすが一転貴重な資源になる日が来た。はやく製品までもっていけ!と檄をとばしてはいるのだが、、、。
 今日は津田港から第一霊場の霊山寺(りょうぜんじ)近くの民宿阿波まで。小雨の中を走りました。途中で滅多に起こらない パンクも。いろいろありますなあ。 ではまた。

<3月4日(日)>

遍路第一日目は霊山寺から。霊山寺売店で白衣(参拝用)、判衣(ご宝印をいただくもの)と納経帳(のうきょうちょう)を買う。納経の受付時間は朝7時から夕方5時まで。朝は昨日の雨が残っていたが、昼前には止み天気は回復してきた。

 

霊山寺にて

霊山寺の近くに大麻比古(おおあさひこ)神社がある。この神社の近くには第一次大戦中に青島で捕虜となったドイツ兵が連れて来られた坂東捕虜収容所があった。異国の地でやむなく命を落としたドイツ兵もいたが、墓地を建設し丁重に葬った。捕虜としてではなく、人間としてもてなすという素晴らしい四国文化のおかげでドイツ兵との交流が生まれたという。大麻比古神社の境内の奥にはドイツ兵が記念に作ったというめがね橋とドイツ橋が残っている。石を楔型に切ってアーチ状に並べて橋がつくってある。このほか、日本で最初にドイツ人による第九の演奏会をやった記念碑も近くにある。

大麻比古神社
説明板
めがね橋
ドイツ橋

2番札所の極楽寺以下、3番金泉寺(こんせんじ)、4番大日寺、5番地蔵時、6番安楽寺、7番十楽寺、8番熊谷寺(くまだにじ)、9番法輪寺とまわる。平地にあり、お互い距離も近い。この日はここまでの予定でありましたが、宿を探している途中で10番切幡寺(きりはたじ)まで来てしまった。切幡寺は標高150mのところにある。ここで八十八ヵ所を歩いているドイツ人と知り合いになりました。四国遍路の旅だけのために日本に来たというから、世の中色んな人間がいますなあ。今日の走行距離は30キロくらいでしょうか。

<3月5日(月)>

余談。4月16日ドイツ人のM氏からメールが届いた。山を登ったり、下ったりしたら60番横峰寺を過ぎたあたりから右足首がはれて動けなくなった。2日ほど壬生川(愛媛県)で休養し、再チャレンジしたと。

極楽寺
金泉寺
大日寺
地蔵寺
案楽寺
十楽寺
熊谷寺
法輪寺
切幡寺
切幡寺であったドイツ人おへんろさん

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