サンデーまいにちおやぢ隊が行く-その5(2013.5)

飲んだく連トレッキング日記(2013.05.04)

小仏バス停〜景信山〜美女谷温泉〜相模湖駅

 飲んだく連のおじさん有志4人は風薫る5月の某日、高尾山系の景信山(727m)から相模原市の美女谷温泉を経てJR中央線相模湖駅まで歩いた。当初、計画ではJR大月駅から岩殿山(634m)を経て真木温泉までのコースを予定していた。
  しかし、国分寺駅から乗った快速電車は新宿駅構内で発生した人身事故の影響により高尾駅には遅れて到着。その後、上下線とも完全にストップした。
 そのため、急きょ副題のコースに計画変更し、「山笑う」新緑下の楽ちんトレッキングを楽しむことになった。が、この日は電車トラブルばかりでなく、案に相違してどうにもツキのない1日だった。行程約10キロ、所要時間は休憩も含め約4時間。

景信山頂から新宿方面を望む
飲んだく連参加メンバー
緑陰で休憩を取る 景信山頂でのどを潤す

 事故の影響でのろのろ運転ながら、高尾駅には20分ほど遅れて着いた。大月方面への電車は既に発車しており、ホームに並んだものの「次の電車の発車時刻は未定である旨」のアナウンスがあった。
 見通しが立たないため計画を変更。高尾山の表ルートは大変な混雑が予想されるため、裏高尾山コースを歩くことになった。裏高尾方面(小仏)行きのバスも大変な混みようで、駅から歩き始めたわれわれは、途中でタクシーを拾い景信山登山口へ。午前9時45分にスタートした。
 ウグイスやメジロのさえずりを聞きながら歩くこと約50分、ようやく景信山に着いた。頂上の休憩所は老若男女の人だかりで、ここもいつになく大混雑していた。
 ビールで喉を潤しながら、この後どのコースをたどれば面白いか検討。小生が約20年前、美女谷温泉で鉱泉に浸かり、コイの洗いやこいこく料理を食べたことを思い出し、美女谷温泉へ下りることになった。

まさに「山笑う」春の新緑
マムシソウ ヤマブキソウ
ノイチゴ ヤマツツジ
不明(ウツギ?) ヤブツバキ
フジ シャガ

 底沢峠を左に折れ急坂を下ること約50分。このコースは人気がないのか他の登山者に行き交うことなく底沢集落着。土地の人に美女谷温泉の場所を聞くと「あの温泉は一昨年廃業しましたよ」との返事。何年ぶりかのコイ料理を楽しみにしていただけに、ちょっとショックを覚えた。
 他にないか聞いたところ「ここから30分ほど行けば、T茶屋がある。そこならお湯にも入れ食事もできる」とのこと。われわれは気を取り直して、今度はその茶屋を目指した。
 甲州街道沿いのその茶屋は、相模川へと注ぐ渓流の途中にあり、ちょっと疲れた足取りで急坂を下った。しかし、ここも「ちょうど20名ほどの団体客が入っており、風呂も食事も駄目」と断られた。

相模湖駅目指し新緑の下をぶらぶら歩く
相模湖駅前の食堂で乾杯

 やむなく相模湖駅を目指し、駅近くの店で一杯飲むことになり、弁天橋からキャンプ場を経て、相模湖大橋を渡り舗装道を歩くこと約40分。午後1時半過ぎ、ようやく駅前のK食堂に"陣"を張ることができた。
 実は小生にとって、当初予定の岩殿山〜真木温泉コースは2度目の挑戦だった。今年3月末、会社の関係者4人で歩いた際は、コース途中の稚児落としの岩場を前に参加者の一人がリタイアした。
 今回も電車トラブルで仕切り直しとなった。ちょっと大げさだが、このコースは鬼門かもしれない。それでも適度に汗をかき最後はほろ酔い気分となって、気持ち良く家路に着くことが出来た。

(にゃまだ記)