シンゾーさんからのおたより-その9
2003.12.22

大家好、
みなさんお元気ですか。

年の瀬を台北で過ごすとは思っていませんでしたが、こちらに 来てもうすぐ1年になります。実に色んなことがありましたね。
イラクでの戦争。自衛隊の派遣。SARSにはじまり、そしてまたまた SARSの脅威。

みなさんには前回に引き続き、特別 に故宮の秘宝をおみせしましょう。



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そして、建設現場からは軌道とはどういうものか、についてうんちくを 傾けましょう。



●バラスト軌道

普段何気なく見ているバラスト(砂利)軌道ですが、このバラストは 大きさ、形状(丸くなったものは摩擦力がなくなるので交換する必要があります。)、 硬さなど細かい規程があり中国本土からわざわざ輸入しています。 バラストのつきかためにはごらんのような大掛かりなマシーン(マルチプル・ タンタイパ)を使います。



●レーダ軌道

レーダ(Rheda)軌道はレールを高精度で調整したあと、まくらぎごとコンクリートで 固めてしまうという、いかにもドイツ人らしい発想です。
ここまでかためて しまうと、もう直せませんね。問題として鉄橋にこのレーダ軌道を敷設したとき、 どうなるんかいなというのがあがっています。なぜなら、鉄橋は熱で伸び縮みす るようになっているからです。
色んな事情で駅の近辺はドイツの分岐器が使われて いて、そこの軌道だけこのレーダ軌道が使われています。



来年の旧正月(1/18〜1/27)には帰る予定です。また遊んでくださいませ。 ザイジエン

2003年12月22日

2003.12(c)Shinzo

 

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