シンゾーさんからのおたより-その19

   
2005.7

 

タージャーハオ。皆さんお元気ですか。
日本より一足先に梅雨はあけました。が、朝は快晴でも午後から急に亜熱帯特有のスコールがあります。

約一ヶ月前、台湾の6月11日は旧暦の端午節。日本と同じようにちまきを食べる。会社の小姐がこの日の前後は家で作ったちまきをもってきて、そら食べろ食べろと。もち米が紫色をしている。古代米らしい。そしてこの時期、台湾各地では龍舟(ロンジョウ)、ドラゴンボートレース大会が行われる。台北では街の北を流れる基隆河がその場所。いわれを調べていくとドラゴンボートの由来は中国の戦国時代に起こった屈原の物語からきていることがわかった。

時は278年BC、楚国の詩人・屈原は腐敗していた政治を憂い国のために建言したが、これが逆鱗に触れ湖南省に追放されてしまう。結局屈原は旧暦の5月5日、失意のうちに川に身を投げた。村民がこれを知ると、屈原を救うため競って舟を出した。そして水中の屈原がひもじい思いをしないよう、竹筒の中に飯を詰め川に投げた。竹筒に入れたのは魚が食べないようにという工夫だと、本に書いてある。これがドラゴンボートレースの由来で、端午の節句にちまきを食べる習慣もここから来ている。

舟にはいつのころからか龍が描かれるようになり、これがドラゴンボートへ進化した、長崎ではペーロンになった。台湾チームのほか、日本や海外からのチームや留学生らがチームを組んで3日間に亘って競技が開かれる。龍の形をした長さ10mの木製ボートに舵取りと太鼓を叩く人、そして約20人の漕ぎ手が乗り込みカヌーのように太鼓に合わせて一斉にこぐ。約600mぐらいの距離と思うが、かなり激しいスポーツ。

 
▲台湾駐在のドイツの企業チーム
 
▲反対側からとりました

前の便りで書いたが、靭帯を痛めたのでちょっとテニスはやめ台湾の真ん中あたりにある紹興酒の町、プゥリィ(プゥは浦のさんずいのかわりに土へんを、リィは里)にいった。日本アジア航空のパンフレットによると、山の中腹に開けた町で一年を通 して暑くも寒くもない。水がきれいで酒つくりに適している。日本からも定年後をここで暮らそうと調査にきている。その上、美人が多いと。これではぜひ行かねばと思ったのだ。

まー、紹興酒はほんとだが、あとはよく分りませんね。ここはこの前の地震でほとんどの紹興酒の壺が棚から落ちてひどい損害を受けたところ。年代ものの紹興酒は実にうまかった。

最近、ぼくの隣の小姐はセブンイレブンが出すハローキティの景品にいれこんでいる。77元の品物を買うと台湾では31種類+特別 3種類、おまけに台湾むけに7種類の計41種類のハローキティのどれかを呉れる。あと1種類だけ集まらないからと、毎日みんなにセブンイレブンで買い物をせよとせまってくる。香港、シンガポールもこういうシステムになっているんだそうだ。セブンイレブンもうまいシステムを考えたものだ。売り上げがその他のコンビニ(便利店)に比べ急上昇している。

来週からやっと軌道保守のトレーニングが始まる。ぼくの仕事は来年3月ころと踏んでいますが、果 たしてどうなるか?レールは全部敷設したが、高雄では新幹線の近くで地下鉄の工事をはじめ、これがもとでまた地盤が沈下しだした。

再見

2005年7月

 2005.7(c)Shinzo

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