Dubai report from Sinzo-2

2008.8 

皆さんこんにちは


 サンデー毎日をしばらくやったあと、週6日働くのはちょっとつらいですノー。残念ながらオリンピックはこちらでは見れませんでした。フィナーレの日曜日は出勤日。おまけに外は湿気が多くて熱い。今はじっとクーラーのきいた事務所で我慢ですタイ。しかし、これもあと一か月でしょう。冬は最高の気候になりますね。避寒地にどうぞ。
 かつて訪れたカタールでもイラクでも、クウェートでも、街ではアラビア語が聞けたし、タクシーに乗るときは多少ともアラビア語ができないと、思うところへは行けなかったのですが、今のドバイではアラビア語を聞く機会もありません。言うまでもなく、ここは格差社会そのものです。トップは一部のアラブ人、ついで旧宗主国のイギリス人、そして労働力を提供しているインド、パキスタン、フィリピンからの出稼ぎ人。このアラブ人は何も自分からはやりません(出来ません)から、彼らに答を求めたり、考えさせたりさせてはいけません。時間の無駄です。客先の中の根回しまでやって、問題なく事が進むようにするのです。
 こういう環境で仕事をやっているわれわれ日本人も給与レベルを別にすると出稼ぎ人に近い。大局的にとらえれば、アラブに吸い取られたオイルマネーを日本に還流するための前線基地です。これ以上原油が上がると、消費税換算で毎年10%相当分のマネーが産油国に流れることになります。そのマネーを回収するため、自動車、エレクトロニクス、鉄鋼、ゼネコンなどの輸出企業がガンバっています。しかし、これは蟻地獄です。いつまでもドバイのような開発案件は続きませんよ。政治家の皆さん、発想を転換して、大車輪で代替エネルギーの開発を推進し、この蟻地獄のワナを断ち切ることです。アメリカの調査では日本は地熱発電ですべての電力がまかなえるとの報告もあります。

 今回はドバイの野鳥をお楽しみください。ヤツガシラはイモの一種ではありません。ヤツガシラの写真をみて、台湾新幹線で一緒だったバードウオッチングの師、古谷さんからすぐに質問が来ました。この2枚の写真は同じ個体かどうか、と。実はぼくも不思議に思っておりました。この写真は8月15日に撮ったものですが、実は同じようにくちばしが曲がった写真が8日撮影の中にもありました。仮に同じ個体だとすると、7日間もずっと餌が食べられませんから、やせ衰えているはずですが。その後、古谷さんが日本野鳥の会、普及部に問い合わせた結果下記の回答がきました。

 嘴(くちばし)の長い野鳥、特にシギ科の鳥では上嘴を上向きに曲げることが知られており、野外でもあくびの際などに観察できます。ヤツガシラも上嘴であれば動かせるものと思われますが、写真では下嘴が下に曲がっているように見えます。瞬時的なのか、常にそうなっていたのかわからないのでなんともいえませんが、常にそうなっていたとしたら、奇形や事故も考えられます。日本でも奇形や事故で嘴が曲がったり折れたりした野鳥を見ることがありますが生存率が低い野生の状況で生き延びることは厳しいものと思われ、長期的に観察された例は知りません。

Dubai Birds Gallery vol.1
ヤツガシラ
話題のヤツガシラ
インドブッポウソウ
ハッカチョウ
シラコバト

ナツメヤシのの並木(ここにヤツガシラがいた)

 

ナツメヤシの実(デーツ)。木で熟した実は美味でしたよ♪
 


 ドバイは隠れたバードウオッチングの場所だと書きました。ドバイクリーク(入り江)の奥にはワイルドライフ・サンクチュアリーというのがあります。そして、ここは北極やシベリヤ、中央アジアから飛来する渡り鳥の中継地となっています。ここには広大な干潟があり、フラミンゴが棲息しています。あまりにも広いので400mmの望遠ではこれ以上のアップはできません。

フラミンゴ
400mmのレンズではこの辺が限界…
アオアシシギ
 


 朝の礼拝の知らせは早朝4時スピーカーから流れていました。

 

再見
2008年8月25日

P.S. 「ぼくの見た台湾と台湾新幹線」を読んで戴いた人生の達人から、コメントがありました。まだあなたには“PPK”(ピンピンコロリ)は 早すぎる。“NNPP”(ニコニコピンピン)ですよ。ハイ、ご先輩。ごもっともです。シュクラン(ありがとうございました)。

(C) 2008 Shinzo

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